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カシオペヤ座

秋の夜空に目立つW型

秋の夜空に探しやすい星座です。秋の夜空は明るい星が少なく寂しいです。そんな中、北の空にひときわ目立つのがカシオペヤ座のW型です。北を向けば北極星、北斗七星のひしゃく型、カシオペヤ座のW型は比較的容易に探すことができます。秋の星座として分類されていますが、日本では北極星を中心にグルグルと回り続け、地平線の下に沈むことはありません。南の地方を除いて一年中見ることができます。

<北海道、10月夜8時の星空>

カシオペヤ座

 

カシオペヤ座付近には天の川がありますが、淡い見え方です。都市部で見るのは難しいと思います。でも、双眼鏡ならある程度楽しめます。夏の天の川のように華やかさはありませんが、とても賑やかで見ていても飽きることがありません。

 

双眼鏡で見たカシオペヤ座付近

実際の双眼鏡では、ここまで華やかには見えませんが、賑やかさとしてはこんなイメージです。

 

ギリシャ神話のカシオペヤ姫

カシオペヤ姫はエチオピア王ケフェウスの妃です。カシオペヤはとても美しかったのですが、二人の間にはアンドロメダというカシオペヤに勝るとも劣らない美しい娘がいました。
彼女はこの娘のことがとても自慢で、ある日、「たとえ女神たちといえども私の娘の足もとにも及ばないわ」と口を滑らせてしまったのです。それが神々の耳に入り怒りをかってしまいました。

 

それからというものエチオピアの国には災いが押し寄せ、人々を悩ませました。困ったエチオピア王は神々に伺いを立てました。すると娘のアンドロメダを差し出せと言われたのです。そしてとうとう自慢の娘アンドロメダを海獣クジラの生け贄にしてしまったのです。しかしその時、生け贄になったアンドロメダ姫を間一髪のところで助けたのが天馬ペガススにまたがった勇者ペルセウスです。

 

この事件以後、カシオペヤは失言のむくいを神々から受けました。椅子に腰掛けたまま、北極の周りを休むこと無く回り続けることになったのです。

 

カシオペヤ姫

 

この物語で登場するケフェウス王、アンドロメダ姫、ペルセウルは秋から冬にかけての星座として仲良く寄り添っています。

 

カシオペヤ座

 

星雲と星団がいっぱい

先程お話ししたように、カシオペヤ座付近には天の川が流れています。天の川は、私たちの太陽系がある銀河系という星の集団を内側から眺めたものです。帯状に見えているのはそのためです。銀河系は中心部ほど星の密度が高く、周辺に行くほど密度は低くなっています。カシオペヤ座の方向に見えている天の川はこの周辺部の方向なのです。そのため非常に淡くしか見えません。

 

またこの付近には数十個から数百個の恒星が集まった散開星団と呼ばれる星の集団や星の周りのガスが輝いている散光星雲が多数存在します。いずれも肉眼で見るのは難しいですが、天体望遠鏡や双眼鏡なら楽しむことができます。ただ、散光星雲だけは双眼鏡でも難しいです。

 

双眼鏡を持って海や山に行った時はぜひこのカシオペヤ座付近を見て下さい。その美しさに感動すること請け合いです。