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アンドロメダ星雲

アンドロメダ星雲

 

アンドロメダ星雲が大好きです。

 

小学校6年生の時、母に「宇宙のすがた」という図鑑を買って貰いました。宇宙に興味を持つキッカケになった本です。ボロボロになるまで繰り返し読み、その文章をノートに写してまとめました。その図鑑の表紙がアンドロメダ星雲だったのです。

 

図鑑を読んでいくと、アンドロメダ星雲は地球から光の速さで230万年かかる距離に存在するらしいと分かりました。当時、光は一瞬で届くものだとばかり思っていました。光の速さ自体がピンとこないのに、その光の速さで230万年もかかるという途方も無い年月。一体全体どんな世界なんだろうと子供心に好奇心満開の状態でした。さらに図鑑を読み進ていくと、そこは驚きの連続でした。

 

私たちの地球が存在する銀河系は、太陽の様に自ら光り輝く恒星と呼ばれる天体が集まってできています。その数なんと2,000億個 、気の遠くなるような数です。驚いたことに、このアンドロメダ星雲は銀河系のほんのご近所で、宇宙全体では銀河系やアンドロメダ星雲のような存在がさらに2,000億個あるといいます。

 

もしアンドロメダ星雲まで徒歩で行くとすれば、450兆年以上かかる計算になります。ちなみに月まで24時間休むこと無く歩いて行くと10年ちょっとで到達します。これならまだ現実的ですよね。

 

アンドロメダ姫のおはなし

 

ギリシャ神話のアンドロメダは、古代エチオピアのケフェウス王と王妃カシオペアの間に生まれた美しい娘です。カシオペアは自惚れの強い妃で自分の美しさに絶対の自信を持っていました。その自惚れが神々の怒りをかい、娘のアンドロメダを海獣クジラへと生け贄に捧げることになってしまったのです。そのピンチを救ったのが天馬ペガススにまたがった若き勇者ペルセウスです。ペルセウスは後にアンドロメダを花嫁として迎えます。

 

アンドロメダ姫、ケフェウス王、カシオペア妃、ペガスス、ペルセウスの5人はそれぞれ秋の星座として夜空で仲良く寄り添っています。

 

中学生の時、図書館でよく星座にまつわるギリシャ神話の本を読んでいました。その中でアンドロメダ姫は一糸まとわぬ全裸で描かれていて、ドキドキしながら図書館の隅で隠れ読んでいました。

アンドロメダ星雲

 

肉眼でも見えるアンドロメダ星雲

 

このアンドロメダ星雲、大星雲というだけあって見かけが満月の5倍もあります。明るさは3.5等級、充分に肉眼で見える明るさです。しかし、私は少年時代見たことがありませんでした。当時、私の家は札幌市内にあり、山や海に比べそれ程条件が良いとはいえませんでした。それでも4等星程度は見えていましたので、そんなデカいものが夜空にあって見えないわけがないとずっと不思議に思っていました。

 

それもそのはず。アンドロメダ星雲の等級というのは広がった光を一点に集めた数値なのです。満月の5倍もの範囲に広がってしまえば見えづらくなるのは当然です。しかも、本で見る写真のイメージが強すぎました。そのことが分かってからは目をこらして見るようになり、やっとアンドロメダ星雲を見ることができました。まあ、見えるといっても目をこらしてやっと「そこにあるような気がする」程度の見え方です。

 

アンドロメダ座は秋の星座です。秋の夜空は明るい星も少なく寂しいのですが、その分星座は探しやすいです。特にアンドロメダ座の隣にあるペガスス座は2等星4つの四辺形がハッキリわかります。このペガスス座からアンドロメダ座を見つければ、アンドロメダ星雲の場所もわかります。

 

現在は都市部でアンドロメダ星雲を見るのは難しいと思います。海や山などに行った時にはぜひチャンレンジして欲しいです。その淡い光は、人類の歴史が始まっていない230万年前の太古の光なのです。