天体観測と北海道の自然が好きな全ての人へ

札幌周辺の星空事情

私は札幌近郊の北広島市に住んでいます。人口約5万人。自然に囲まれた緑豊かな街ですが、夜に星を観るとなると少し物足りなさがあります。札幌には北日本最大の歓楽街ススキノがあります。ススキノのネオンは強力で、札幌から30km程離れた私の街でも札幌方面の地平線近くは白くボーッとしています。これが光害と呼ばれるものです。

 

光害について

光害とは街灯やネオンなどの天体観測に邪魔になる光のことです。

 

通常健康な視力の人は6等星まで見ることができると言われています。しかし、これは周りに街灯や月明かりがなく、暗闇に充分目を慣らした状態でのことです。残念なことに都市部ではこの様な好条件で星を見ることはできません。光害のために数えるほどの明るい星しか見えない情況です。いま日本の都市部で6等星まで見ることができる場所は殆ど無いと思います。なので少しでも綺麗な星空を見たいと思ったら、都市部から遠く離れた郊外や山、海などに出かけるしか無くなっています。

 

しかし、都市部は都市部での楽しみ方があります。双眼鏡を使ったり、天体望遠鏡で月、木星、土星などの明るい星々を観察するのも面白いです。

 

また、大きな街には公共の天文台などもあり夜には開放されている場合もあります。私も少年時代ススキノのすぐそばにある中島公園の天文台でプレアデス星団(すばる)や木星の縞模様、土星の輪を見せて貰いとても感動しました。

 

天の川が見えない?

最近は天の川という言葉を知っていても見たことが無いという子供達が増えています。実は私も子供の頃、天体図鑑で天の川を見て同じようなものが実際の星空でも観ることが出来ると思い込んでいました。夜、外に出て、いくら探しても図鑑で見るような綺麗な天の川は見えません。実際は目をこらして眺めないと見えない程淡いものだったのです。

 

ちなみに天の川は地球が存在する銀河系という星の集団を内側から見ているために帯状に見えています。銀河系は円盤のような形をしているのでそのように見えるのです。

 

東京23区ではもう天の川を観るのは難しいといわれています。私の住む北広島市では月の出ていない日に街灯が目に入らない場所ならかろうじて天の川を見ることができます。

 

本当に空が暗い地域では天の川の輝きで地面に影ができることもあるといわれています。月明かりで影が出来る程度であれば私にも経験がありますが、天の川の輝きでとなると俄には信
じがたいです……行ってみたいものです、そんな場所に。

 

札幌周辺の三大星見スポット

星を見るといってもあまり山奥に入ってしまうと治安上の問題があります。天体観測中に野生動物と遭遇することもあります。キタキツネぐらいなら良いですが、ヒグマとなると命に関わります。トイレの問題もあるでしょう。

 

本格的に星を見たいのなら有名なのは、

 

虻田郡喜茂別町の中山峠。天文ファンも数多く訪れます。
札幌中心部からは60km程離れていて車ですと1時間半ぐらいかかります。札幌方面の地平線近くは光害で白っぽくなっていますが、他は素晴らしい星空を眺めることが出来ます。トイレも近くにあります。

 

千歳市の支笏湖周辺も良い場所です。支笏湖をぐるっと回る道路があり、そこを走っていると良い場所が沢山見つかります。こちらは札幌からは少し遠いかもしれません。

 

3番目は札幌市から日本海方面へ抜けた石狩市厚田区周辺です。海に面している方角は水平線近くまで素晴らしい星空を堪能することができます。

 

支笏湖と厚田は、施設もしっかりしていてキャンプ場もありますので夏にはおすすめです。

 

もっと気軽に双眼鏡片手に星を見たいのならここまで遠くに行くこともありません。要は自分の可能な環境で楽しめば良いだけなんです。せっかく星空に興味を持っても億劫で離れてしまうのは悲しいことです。