天体観測と北海道の自然が好きな全ての人へ

天体観測と視力

私自身も視力は良くありません。少年時代から遠視でメガネもかけています。更に悪いことに最近では乱視や老眼も酷くなっています。

 

そんな私ですが、知り合いと一緒に星空を眺めると知り合いには見えない星が私には見えたりします。どうしてそんなことが起こるのでしょう?

 

星を見るには経験も重要

人間はものを見る時に眼を使います。しかし、実際は眼だけで見ているのでは無く、脳が大きな役割を果たしています。眼で見たものを、脳で情報処理して認識いるのです。その結果、眼では実際に見えていても脳での正しい情報処理が行われないため、全く見えていないのと同じ事になる場合があるのです。

 

そこで重要になるのが経験です。

 

例えば、天体望遠鏡で火星を見るときです。
火星の表面には淡い模様があります。初めて見る人に表面の模様をスケッチをして下さいとお願いすると、殆どの人は赤っぽい円しか見えないと言います。ところが何度も火星観測をした人のスケッチを見ると表面の濃淡や詳細な模様が描かれています。要は何の知識も持たずに見るのと、そこには模様があるはずだと思って見るのとでは大きな違いが出るということなのです。

 

「それって本当に見えていることになるの?」と思う方もいるかと思います。しかし、熟練者は表面の模様が少し変化しても正確に捉えることができます。

 

淡い天体を見る時のちょっとしたコツ

肉眼で見える有名な天体に「アンドロメダ星雲」「オリオン座の大星雲」というのがあります。都市部では難しいですが、空の暗い郊外などに行けば充分に見ることができます。ただ、とても淡い天体なので見るには骨が折れます。

 

友達と海や山に行った時、「あそこにアンドロメダ星雲があるよ、見てごらん」と私が詳しく場所を説明しても、「どこどこ?全然見えないだけど…」となることはしょっちゅうです。

 

天体望遠鏡を覗きなれていない人は、視野に入っているのに全く見えないということがあります。そういう時は目をそらし気味に見ると良いです。見ようとして1点に集中するよりボンヤリ眺める感じです。何故なら、人間の網膜は周辺部の方が感度が良いからです。

 

天体観測の経験を積んでいけば、今まで見えなかった天体も必ず見えるようになってきます。そうなれば天体観測もドンドン楽しくなってきます。

 

メガネをかけた人の天体観測

肉眼で星を観察する場合は、そのままメガネをかけて見れば良いです。問題は、望遠鏡や双眼鏡を覗く場合です。

 

そもそもメガネというのはピントを合わせるためのものです。そして天体望遠鏡や双眼鏡にはピントを調節する機能が付いています。ということは、覗く際のメガネは基本的には要らないということになります。
ただ、乱視が入っている人の場合はメガネをかけた方が良いと思います。これも実際に星空を望遠鏡や双眼鏡を眺めてみて判断するのが最善です。乱視があってメガネをかけなくてもよく見える場合があるからです。まさに私がそうです。

 

メガネを外したりかけたりが煩わしければ、オシャレなメガネストラップも売っています。天体観測は殆どが夜ですし、メガネを使って本や資料を見るケースも少ないのでそれで十分対応できると思います。
これが、昼間の顕微鏡を使っての研究やバードウォッチングなどであれば、かなり頻繁にメガネの着脱をすることになるので、メガネをかけっぱなしの方が良いケースが多いです。

 

まとめ

何をやるにしても面倒だったり、障害となるような事柄が出てくるものです。そこを乗り越えて極めたときの喜びは大きなものです。星空は一度取り憑かれてしまうと掴んで離さない魅力があります。